通常、本聚楽のような壁はそのままクロスを張る事は不可能ですので、下地を作る必要があります。
大半は大工さんに本聚楽の上からベニヤなど貼ってもらうか、左官屋さんにクロスを張れるようにモルタルなどを塗ってもらう事が多いのですが…
そこまでの予算がない!
なんて事があるんですね。
じゃあ、諦めて下さい。
なんていうと何の解決にもなりません。
そこで、そういう場合はパテで下地を作り、クロスを張れるような工法で作業させてもらいます。
先ずは浮いた本聚楽の壁をある程度削り落としパテとの接着をよくする為にシーラー処理をします。

本聚楽の上にパテ処理を施します。

この作業をある程度の不陸が無くなるまで数回します。
パテ処理が終わると今度は接着性をよくする為に壁に捨て糊を施し、クロスを施工します。


これで本聚楽の壁からクロスの壁になりました。
この工法のメリットは大工さんや左官屋さんの作業が無い為に安く済む。
※安く済むとは言いましても、通常のクロスからクロスの張替ではないので、金額は当然アップします。
またこの工法のデメリットは次の張替が出来ない可能性が高いトコ。
何故かといいますと…


このように壁ごとめくれてしまう可能性が高いんですね。
こうなるとまた下地処理からの作業になりますので、金額的にもメリットがなくなってしまいます。
だから僕ならあまりオススメしません(笑)
次の張替は考えないという方なら、選択肢の一つに入れてもいいかも知れませんね。